茨城県水戸市近くにある涸沼は、茨城町、鉾田市、大洗町にまたがる汽水湖である。満潮時には海から那珂川を介して涸沼川へと海水が流れ込むため海水と淡水が混じりあう汽水湖なのでありここで獲れるヤマトシジミは有名である。昨2017年にラムサール条約湿地として登録されている
この涸沼の北側湖畔に広がる広大な敷地に「涸沼自然公園」があり、公園内のあじさいの谷を中心にした場所に30種約10,000株のあじさいが咲く。今年は「2018第9回ひぬまあじさいまつり」が6月23日(土)から7月16日(月)の開催期間で行われるということなので、7月2日(月)に見に行くことにした。(写真はあじさいまつりのチラシ)
水戸市内のあじさいは水戸保和苑と水戸八幡宮が名所になっており、保和苑には100種6,000株水戸八幡宮は60種5,000株のあじさいがある。今年は6月10日から7月1日まで第44回水戸のあじさいまつりが開かれた。
水戸のあじさいまつりには何回か行っているが、そのうち水戸保和苑のあじさいについては、小生のHPに「水戸のあじさいまつり(水戸保和苑) 」としてアップしてある。また水戸八幡宮のあじさいについてはフォトギャラリーに「水戸八幡宮のあじさい 」としてアップしてあるので併せて見て頂けると有難い。
公園の入口は「涸沼自然公園管理事務所」という建物の中である。所属市町村名と入場人員を記入して園内に入り、「あじさいの谷はこちら」という案内に従って進む。
道路沿いにあじさいが並んでいる。大きくて背の高さより上まである。9時半ごろ着いたが、南側が崖になっているので、太陽の光が射し込まず快適に花を眺めながら進める。
道路沿いのあじさいは、普通のあじさい、ガクアジサイが混在して咲いていた。花の色も濃い赤紫、ブルー、白っぽい花、薄ピンクなどいろいろある。
しばらく歩くと「あじさいの谷」入口の左側にある細い遊歩道に折れ曲がる。開けた谷はUターン向こう側の遊歩道に陽の光が照り付けている。
日差しを避けて、あじさいの谷を見下ろす坂道を上がっていく。大きな木の木陰が続く道を行くと「わいわい広場」という遊具などが置かれている広場がある。その広場に沿ってあじさいの遊歩道は続いていく。
いろいろな種類のあじさいが見られるが、名前が判らない。
名前の標示があるのは最初の頃あった「城ケ崎」というのと、「シーアン(西安)」「柏葉あじさい」というものだけで、より多くの名札の標示か、写真と名前を書いたパンフレットがあればよいと思った。
遊歩道は「一休広場」という開けた場所に出る。あずまやに入り一休みする。この辺りは「さくらの丘」と称して、春にはソメイヨシノ、八重桜が沢山咲く場所らしい。
その一隅に「随處作主 立處皆真」(随處に主となれば 立處皆真なり)と書かれた碑があった。建立したのは茨城町花卉生産組合という団体が平成19年に十周年記念事業として建てたとあった。
この自然公園の桜やあじさいの植え付けが20年以上前から行われており、それが実を結んで平成30年には第9回あじさいまつりに繋がったのかなと思ったが、ネットで調べた限りでは判らなかった。1万株ものあじさいを育成するにはそれなりの物語があると思うので、町役場なり、花卉組合なりが持っていると思われる資料を公開してPRをすると良いと思う。
帰路はあじさいの谷の日の当たっている方の遊歩道を下り、行くときによく見られなかった広い道路の日陰になっているあじさいを眺めながらのんびり歩く。
「せせらぎ広場」という場所に立ち寄り、池の先にある「イトトンボ橋」という赤い吊橋を見ながら一休みする。
約50年前の1971年に涸沼湖畔で発見されたヒヌマイトトンボは絶滅危惧種に指定されている貴重なトンボだそうである。それに因んで橋の名前に付けたのである。管理事務所の前にある売店もイトトンボという名前であり、今年5月に開業したが、月曜日は休みということで名物のシジミ汁は味わえなかった。
なお涸沼自然公園の休日は4月~10月は無休で、11月~3月は月曜日が休園日である。
涸沼のあじさいは以前行った水戸市の保和苑や八幡宮のあじさいとは違って、午前中は大きな木の蔭や斜面により太陽の光が遮られる場所が多く、快適に過ごせた。
また桜の木が多くあるので来春は花見に訪れたい。涸沼の南岸には温泉がある「いこいの村涸沼」があるので、一泊して花見の後、アクアワールド大洗水族館を見たり、ドライブがてら大洗から那珂湊方面の海岸美を楽しむのも一興だろう。
(この項終わり)
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