八千穂高原から奥飛騨へ
(平成17年10月16日〜10月19日)
第1日(10月16日)
八千穂高原―麦草峠―女神湖―別荘(泊)
第2日(10月17日)
松本IC―新穂高ロープウエイ―ペンション「ラ・ポール」(泊)
(自家用車で)
********************************************************** 1.八千穂高原
平成17年(2005年)10月16日から10月19日にかけて奥飛騨方面に出かけた。この年は春に鬼無里(きなさ)の水芭蕉を見て戸隠神社へ、夏に野麦峠、乗鞍高原へ、さらに今回と信濃から飛騨方面への旅が続いている。
今回は常磐道石岡ICから外環道、関越道を経由し、上信越道の下仁田ICで降り、国道254号線を佐久に行く経路である。まだ北関東道は開通していない頃で、朝5時過ぎに水戸市の家を出て6時丁度に石岡ICから常磐道に乗り、上信越道の下仁田ICに8時20分に着いた。そこから国道254号線を内山峠経由で走り、佐久から国道141号に、更に国道299号線に入り9時40分に八千穂高原に到着した。
八千穂高原は白樺の群生地として有名である。秋になると所々に生えている山モミジが綺麗で、休日にはカメラマンが大勢集まってくる。八千穂高原の紅葉は丁度盛りで白樺の白い幹と、真っ赤な山紅葉の対比が鮮やかである。(写真は八千穂高原)
また赤や黄色の蔦の絡まる景観や、少しメインから外れたところにある静寂そのものの駒出池などの景色の中に浸っていると、時の過ぎるのも忘れるほどである。今書いている時から7年前であり、その後どうなっていることだろうか?(写真は駒出池周辺)
八千穂高原から更に国道299号線を上がって行くと長野と山梨の県境で、北八ヶ岳を横断する麦草峠に着く。北八ヶ岳の丸山(2330m)と縞枯山(2403m)の間にある鞍部の峠で、この付近は草紅葉も終わりを告げており、峠にある麦草ヒュッテ付近は荒涼とした景色だった。(写真は麦草峠周辺)
国道299号線はメルヘン街道と呼ばれ四季を通して景観の良い場所が続く道である。麦草峠を過ぎると奥蓼科温泉卿を過ぎて茅野迄下り一方である。途中蓼科山麓にある女神湖などに寄り道し、夕刻、小淵沢近くにある自前の貸別荘に着いた。(写真は女神湖2景)
2.新穂高ロープウエイ
翌日、中央道小淵沢ICに7時20分に入り約1時間で松本ICまで行く。国道158号線を上高地方面に行くのは、同じ年の夏、野麦峠から乗鞍高原に旅した時と同じ経路だが、野麦街道は奈川渡から県道に折れるのに対してそのまま直進する。沢渡(さわんど)からは上高地に行くマイカー規制があるので、上高地に行く人たちの車を置く広い駐車場はどんどん塞がりつつあった。中の湯の分岐で上高地に行く道と別れ、安房トンネルを通って平湯から岐阜県奥飛騨温泉郷に行く。新穂高ロープウエイの出発駅である新穂高温泉駅に着いたのは10時丁度だった。
新穂高ロープウエイは昭和45年(1970)に開通し、山麓の新穂高温泉駅から標高2156mの千石平にある西穂高口まで距離3200m、高低差1039mを二つのロープウエイで結んであり、通年営業で料金は往復2800円である。第2ロープウエイのしらかば平から西穂高口までは往復2700円でそれを利用した。
天気は良く、ロープウエイから周りの山々がよく見える。振り返ると笠ヶ岳の特徴ある岩峰が手前の岩山を露払いにして画面中央奥に聳え立っている。進行方向左側には大喰岳の岩稜の先に槍ヶ岳の穂先が見える。この方面からは奥穂高岳、北穂高岳は西穂高岳の陰に隠れて見えない。眼前には西穂高岳が周囲を圧倒する迫力のある山容をみせている。眼下の紅葉は盛りである。この辺りは真っ赤な紅葉は少なく、黄色、黄褐色、薄緑色などの色が混ざり合った複雑な色彩である。西穂高口駅近くなると笠ヶ岳が周りの岩山を圧して天高く突き出ているのがよく判る。 (写真は笠が岳、遥かな槍ヶ岳、西穂高岳全景、眼下の紅葉、山頂駅近くからの笠が岳)
西穂高口駅に着き、早速展望台で360度山また山の写真を撮る。矢張り間近にある西穂高岳(2909m)が圧倒的迫力で迫って来る。その左には槍ヶ岳(3180m)から双六岳(2860m)などの裏銀座の山々をバックにして、折戸岳(2813m)、笠ヶ岳(2897m)に連なる尾根が続いている。
(写真は西穂高岳の岩峯、槍ケ岳にガスが掛かる、笠が岳から槍ヶ岳までの山並み3枚連続)
南の方面に目を転ずると、焼岳(2455m)が、南西方面には遠く白山(2702m)の峰々が遥かに眺められる。乗鞍岳は焼岳に遮られて見る事は出来ない。西の方角には林越えに笠が岳が見える。(写真は焼岳、遠く白山の山並み、林越えの笠が岳)
展望台(2156m)を降りて千石平園地を西穂高岳登山口の方に行く。当初の計画では西穂山荘(2385m、千石平から1.5H)から西穂独標(2701m、山荘から1.5H)まで行き帰りする時間は取ってあり、天気も良かったったのだが、最初の登山口からの急な下りとその後の山荘までの急な登りの登山道を眺めて、一人では行く気がしなくなり、だれか同伴者が来ないかと暫く待っていたが、誰も来ず、あきらめて引き返した。(写真は登山口近くのアルプス鳥瞰図と西穂高岳の岩肌)
宿泊は新穂高温泉の中で昭和になってから新しく発見された高台にある足尾温泉である。湯量は豊富でアルプスの山々が見渡せる景色のよい場所に山並を眺める女性のオブジェが置かれ、そこに露天の足湯がある。宿はペンション「ラ・ポール」という。15時頃早く着いたので、食事前に2か所ある露天風呂の両方にゆっくりと入ってしまった。
(写真は足尾温泉案内板、女性をかたどったオブジェと足湯、ペンション「ラ・ポール」)
(以下次号)
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