平成29年バラ園巡り (1) イバイチの
旅のつれづれ


 朝日新聞に毎月「定年時代」というチラシが入ってくるが、その5月号に「夫婦で移住、バラ園運営」という見出しで茨城県大子町の「ローズガーデン森谷」というバラ園の紹介があった。

 また同じく新聞と一緒に「週刊 茨城朝日」が入ってくるが、その5月17日号に「気分も華やかに バラの季節到来」という見出しで、日立市の「坂本バラ園」や茨城県植物園の「春のバラ展」などの紹介があった。

 今年は近くのバラを見に行こうかと家内と話をして5月27日の土曜日にバラ園巡りをすることにした。順序として最初に日立市東河内(ひがしごうど)町にある「坂本バラ園」から回ることにした。

1.「坂本バラ園」

 当日は朝、雨が降っていたが昼間は止むということだったので、朝9時ごろ水戸市下市にある我が家を出発した。事前にマップで調べ、玉簾の滝近くの細い道の先であることが分かっていたので、まだ雨が降る中を常陸太田市経由で国道349号線を玉簾から旧道に入った。

 玉簾の滝を過ぎて少し行くと「坂本バラ園」への手造りの案内板があり、そこから狭い別れ道が続いていた。前から車が来たらどうしようかと思いながら怖々上がっていくと幸い車は来ず、バラ園入口の少し道幅が広くなった道路上に車が1台止まっていた。その後ろに車を止めてバラ園に入る。幸い雨は止んだところだった。訪問者は10人位居たので車は下の案内板のところに置いて歩いて来なくてはいけないのかもしれなかった。 

 新聞によると5月25日から6月5日まで約100種、300株のバラのある50坪程度の庭を一般開放する。入場料は100円/人である。毎年県内外から3000人から4000人訪れるそうである。行った日は雨だったせいか訪れる人はあまり居なかった。
 入口のところにWELCOME SAKAMOTOの看板があり、上り坂を上がると、きれいな建物の前に鉢植えのバラが並んでいる。建物の前の大きな傘の下は晴れればお茶などが飲める場所になっている。。(写真は入口の看板、看板の脇にあるバラ、入口正面の建物、入口左側のバラ、建物側面のバラ)





 建物の近くの花はきれいに咲いていたが、垣根沿いのバラは雨が降ったせいで、下を向いている花が多かった。。(写真は雨上がりのバラ5景)

 奥に進むとバラのアーチの下に休憩場所があり、天気が良ければのんびりバラを眺めながらゆっくり出来そうである。 さらに進むと獅子の口から水が流れ出ていたり、絵が飾ってあるログハウスなどがあり、訪問者を暖かく迎えてくれる。。(写真はバラのアーチとその下のテーブルとイス、獅子の口から水が流れているレリーフ、ログハウス)

 またバラを這わせる器具やしゃれたブランコなどもあり、バラをより楽しめるように考えられている。規模はあまり大きくはないが個人のバラ園としての温かい雰囲気がある。今回は雨の後だったのが少し残念だった。(写真はブランコ、噴水の置物など、バラを這わせる金具)


2 「ローズガーデン森谷」

 再び国道349号線を大子町に向かって走る。折橋から国道461号線に乗り、山越えをして竜神大吊橋からの県道に出会う。国道461号線は国道なのに大型車通行禁止になっており途中ですれ違うのも困難な道路だった。

 しかし山越えの後の川沿いの道は本来の国道の快適な道路になって月居トンネルを過ぎ、さらに袋田の滝からの道と合わさると国道118号線と同じ道路になり大子町市街地に出る。「道の駅奥久慈だいご」で久慈川に沿って続く国道118号と別れて、国道461号は栃木県黒羽に向かう道になる。

 「ゆばの里 豆仙」への案内がある道を右折し、「ローズガーデン森谷」の案内看板を見ながら行くと塩之沢温泉近くにバラ園がある。「定年時代」という新聞チラシの文面を見ると大子町が「町所有の山田ふるさと農園への移住者に土地を20年間無償貸与する」という施策を行うことを知って、会社を定年退職後千葉県から移住してきたとあった。

 約550坪の敷地に130種、1200本のバラを植えて、2009年から大子町で初めてのバラ園として「ローズガーデン森谷」をオープンしているということであり、入園料は300円/人である。

 再び国道349号線を大子町に向かって走る。折橋から国道461号線に乗り、山越えをして竜神大吊橋からの県道に出会う。国道461号線は国道なのに大型車通行禁止になっており途中ですれ違うのも困難な道路だった。

 しかし山越えの後の川沿いの道は本来の国道の快適な道路になって月居トンネルを過ぎ、さらに袋田の滝からの道と合わさると国道118号線と同じ道路になり大子町市街地に出る。「道の駅奥久慈だいご」で久慈川に沿って続く国道118号と別れて、国道461号は栃木県黒羽に向かう道になる。

 「ゆばの里 豆仙」への案内がある道を右折し、「ローズガーデン森谷」の案内看板を見ながら行くと塩之沢温泉近くにバラ園がある。「定年時代」という新聞チラシの文面を見ると大子町が「町所有の山田ふるさと農園への移住者に土地を20年間無償貸与する」という施策を行うことを知って、会社を定年退職後千葉県から移住してきたとあった。

 約550坪の敷地に130種、1200本のバラを植えて、2009年から大子町で初めてのバラ園として「ローズガーデン森谷」をオープンしているということであり、入園料は300円/人である。

 道路の外側からつるバラや園内のバラを眺め中に入る。最初に訪問した「坂本バラ園」は山道を上がっていった先にあったが、「ローズガーデン森谷」は平地で周りの道路も広い。垣根に這わせたつるバラや園内に咲くバラを眺めながら中に入る。雨は上がっていたが曇天である。(写真は道路から眺めたバラ園4景)

 園の外から眺めた時に目立った白い花はバラではなく、香りの良い梅花空木(バイカウツギ)だった。その先に建物があり、小径の両側にはバラが植えられていて花の名前を書いた木製の名札が置かれている。(写真はバイカウツギ、建物とバイカウツギ、ミッシェル(H)、フレグラント・アプリコット(H)

 名前の下にあるHはハイブリットティーローズのことで、四季咲きの大輪一輪咲きを表す。またFはフロリバンダローズで花がたくさん咲くバラのことである。またCℓはクライミングローズのことで、つるバラを表す用語である。(写真はノックアウト(F)、ラブ(H)、桜貝(F)、チンチン(F))

 園ではつるバラを絡ませる支柱に間伐材を活用しており、普通の垣根に這わせるよりだいぶ高い場所まで咲かせている。バラ園の用具は主に夫婦二人で作っており、バラの消毒や除草もほとんど二人でしているそうで、作業が間に合わないと言っていた。(写真は高い支柱のつるバラ2景、通常の垣根のバラ3景)






 他にもいろいろなバラを見せて貰った。訪問したのは土曜日だったが天気があまり良くなかったせいかほかの訪問客はおらず、住まいの前にあるテラスでお茶をご馳走になり、此処のバラ園を開く前に、県のフラワーパークに3か月実習に行っていろいろ教えて貰った話などしてくれた。また40年ほど前につるサーカスという黄色の芳香性の良いつるバラを植えたことがあったので、その話をしたところ、ネットで調べてくれて、今でもあるということだった。(写真はいろいろな色のバラ5景)

 最初に訪問した「坂本バラ園」はバラ以外のブランコだの置物などの小道具が多く置かれており、バラの花とともに楽しめる、こじんまりとした印象だったが、ここ「ローズガーデン森谷」はバラの種類も多く、それぞれのバラの名前も表示してあり、少し傾斜した広々と感じさせる敷地にゆったりと咲かせており、「坂本バラ園」とは違った楽しみがあった。

(以下次号)

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