瑞墻山登山 (平成7年10月20日〜10月22日)
第1日 八千穂高原―松原湖―清里清泉寮
第2日 瑞墻山登山
第3日 秋の吐竜の滝
(自家用車で)
********************************************************** 3.瑞墻山登山
翌10月21日(土)は快晴だった。増富温泉から金山平を経て瑞墻山荘までマイクロバスで行く。ここが瑞墻山や金峰山の登山口になっている。当時{平成7年(1995)}は此処までしか車で入れなかったが、現在はみずかき山自然公園が出来たせいもあり、黒森の集落まで立派な道路になった。瑞墻山荘付近には無料の大駐車場が出来て、シーズンの休日にはそこにも入り切らない位ハイカーが殺到するらしい。
瑞墻山は標高2,230mの山で、奥秩父主脈の最西端の山梨県北杜市に位置しており、日本100名山のひとつである。この山の特徴は花崗岩で出来た大きな岩がゴツゴツ林立しており、初心者には頂上まで登れるだろうかと恐怖心を抱かせる山である。(写真は富士見平を過ぎた場所からの瑞墻山)
「みずがき」とは神社の周囲に巡らせる垣根の事だが、「日本百名山」の著者である深田久弥は、昔の人はこんな凝った名前をつける筈がなく、近くの金峰山(2599m)、小川岳(2418m)、瑞墻山の3つの山稜が集まっているので、三繋ぎ(みつなぎ)と呼ばれたのが転化してミズガキという風流な名前になったのではないかという様な事を書いている。
麓の瑞墻山荘からは3時間半ほどで山頂まで行けるということである。今回{平成7年(1995)}の登山は62才の時だった。軽いハイキングでは無い本格的な山登りは何10年振りだったろうか。(写真は登山マップ)
林間の登山道をあえぎながら登ると1時間ほどで富士見平に着く。白樺の間に紅葉した木々の葉が彩りを見せている。ここには山小屋とキャンプ場があり、金峰山登山と瑞墻山登山の分岐点になっている。その当時は富士見平小屋の前は開けていて名前の通り富士山が良く見えた。(写真は富士見平周辺の紅葉2景と富士見平小屋前からの富士山)
瑞墻山コースはここから天鳥川源頭まで一気に下って行く。途中瑞墻山の岩峰、奇峰が良く見える場所があり早速写真を撮る。天鳥川源頭の小さな流れを過ぎると水場が無くなるので、富士見平かこの天鳥川源頭で飲み水を確保せねばならない。(写真は富士見平を過ぎた場所からの瑞墻山と天鳥川近くからの瑞墻山)
天鳥川からは直ぐに急な登りになる。ナナカマドが赤く色づいている登山道はよく整備されており、暗い原生林の中を大きな岩の間を縫うように登って行くのだが、回り道のない岩の難所には梯子が掛けられロープなども置かれているため、下から見上げたほど難しい山ではないが急登が続くためペース配分と足元には充分に気をつけねばならない。(写真は白樺とナナカマド2景)
木立の間から金峰山と南アルプスが臨める場所があり、しばしの休憩を楽しむ。やがて前方左手に巨大な岩峰が見えてくる。「大ヤスリ岩」と呼ばれており、ロッククライミングの練習をするクライマーが見えることもあるそうである。「大ヤスリ岩」の右手を巻き込むように登ると不動滝方面からの登山道と合流し樹林帯を抜けると、突然岩だらけの山頂が目前に出現する。(写真は中腹からの金峰山、南アルプスと大ヤスリ岩3景)
山頂からは360度の素晴らしい展望が開けていた。昔、奥秩父主脈縦走をした時はガスに包まれて何も見えずがっかりしたのだが、今回は晴天に恵まれて八ヶ岳、富士山、南アルプスの山々が良く見える。間近には奥秩父の主峰、金峰山や小川岳が大きく眺められる。山登りの楽しみは長くつらいアルバイトの後、山頂での雄大な景観をみて疲れが吹き飛ぶ感動を覚えるのが大きなウエイトを占める。(写真は山頂からの八ヶ岳、富士山、南アルプス、金峰山)
暫くの眺望を楽しみ下山した。折角の紅葉の林の中なのだが、急な道を下るのは膝に負担が掛かり、足元の岩石を見極めながらの歩行なのでなかなか周りを見回す余裕が無かった。帰宅してもその後2〜3日は足腰が痛かった。(写真は途中の紅葉3景)
その日は前日同様別荘に泊まり、翌10月22日は好天の中を近くの県営牧場や清春芸術村美術館付近に行き秋の気配が漂う甲斐駒を撮った。(写真は県営牧場からの南アルプス、中央ピークが甲斐駒、及び清春美術館手前からの甲斐駒)
次に清里に行き秋の吐竜の滝を見た。ホームページ「新緑の八ヶ岳山麓点描」に春の吐竜の滝のことが載せてあるので、ここはまだ秋の気配は少ないが比較して見て貰いたい。平成20年(2008)5月と平成7年(1995)10月の比較だが、自然の景観は季節の違いによる以外殆ど変っていない。(写真は秋の吐竜の滝6景)
その後国道141号線から上信越道を佐久ICから藤岡ICまで行き、舘林経由国道50号線で夜9時ごろ茨城のひたちなか市に帰った。まだ北関東道は無かった時代である。
(この項終り)
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