瑞墻登山１

’９５（平成７年）秋、瑞墻山登山（1）　

イバイチの
旅のつれづれ

瑞墻山登山（平成７年１０月２０日～１０月２２日）

　　第１日　　八千穂高原―松原湖―清里清泉寮　
　　第２日　　瑞墻山登山
　　第３日　　秋の吐竜の滝　
　　　　　　　　　　　　　　（自家用車で）
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１．はじめに

　平成７年（1995）１０月、所属していた団体の「山歩きの会」が主催した瑞墻山登山に参加して久しぶりに登ることが出来た。思えば昭和２８年（1953）５月の初めての山歩きで、信濃川上から信州峠、木賊（とくさ）峠を経て、御岳昇仙峡まで歩いた事があったが、その途中で積雪のため、瑞墻山登山を途中であきらめたのが瑞墻山という山を知った始めである。
　その後昭和３３年（1958）の同じく５月のゴールデンウィークに雲取山から金峰山への奥秩父主脈縦走を試みた。そしてその最後に瑞墻山に登って以来３７年振りの登頂である。（奥秩父主脈縦走はホームページ｢イバイチの旅のつれづれ｣の中の、「奥秩父主脈縦走（’58）」に詳述してあるのでそれを見てほしい。（写真は天鳥川源頭降り口からの瑞墻山）

２．八千穂高原

　今回の旅の初めは平成７年１０月２０日(金)、当時住んでいた茨城県勝田市（現ひたちなか市）を朝５時の出発からである。今(平成２５年)からは１８年前になる。その３年前に東京外環道が開通したので、首都高速を通らずに常磐道、外環道、関越道、上信越道と乗り継いで、佐久ＩＣに９時頃着いた。
　余談ながら現在（平成２５年）は水戸から北関東道に乗り、関越道、上信越道に行けるようになったので、空いている道を快適に走り、中部横断道佐久南ＩＣまで３時間強で行けるようになっており、当時より１時間短縮されている。

　佐久ＩＣから国道１４１号に乗り、八千穂から通称メルヘン街道と呼ばれる国道２９９号線に乗り換えて八千穂高原に１０時に到着した。（写真は白樺林５景その１）

　八千穂高原は北八ヶ岳の東麓に広がる高原で約２００haの敷地に５０万本の白樺林が群生しており、紅葉の季節には高原一帯の白樺が黄金色に輝き、点在する真っ赤な山紅葉と照り映えて素晴らしい景観を作り出しており、以前にも小生のホームページ（「’０９甲信秋紀行」「’０５八千穂・奥飛騨」）でもその美しさを紹介している。（写真は白樺林５景その２）

　白樺林の周辺には八千穂レイクという岩魚が住んでおり、フィシングが出来るというので、釣り人に人気の湖がある。（写真は八千穂レイク４景）

　また白樺林の下の方には、キャンプ場がある駒出池という沼がある。この２つの湖沼を点景にして、遠くの山々を眺め、鏡のような水面に映る紅葉の木々の影を見つめるひとときは何物にも代え難い時間である。この頃の数年間は写真クラブに入ってリバーサルフィルムを多用した写真を撮っていたので、現在のデジカメとは違った色調で地味な写真が多くなっているが、実物の色彩は、より素晴らしく、現地を訪れてその雰囲気に浸ることに勝るものは無い。（写真は駒出池５景）

　八千穂高原の白樺林の群落を過ぎると国道１９９号線は麦草峠を経て長野県に入るが、その前に松原湖方面に行く県道と分岐する場所があり、レストハウスが置かれている。ここからは北八ヶ岳の山々が間近過ぎてあまり良く見えないが、遠くに奥秩父、浅間が望める眺望の良い場所である。この付近にはレンゲツツジの群落があり、花の咲く６月には白樺の間に赤樺色のツツジの花が映えて美しい眺めになる。（写真は奥秩父の山、６月のレンゲツツジの咲く頃）

　そこから松原湖に下って再び国道１４１号を清里に向かうのだが、山間の道路の周辺はすっかり秋の装いになり、行き交う車は殆んど無く、快適なドライブが楽しめる。松原湖は冬は全面結氷して、氷上でワカサギ釣りが出来るので釣り人には知られている。秋の紅葉の景観も定評があるが今回は少し早かったようである。しかし正面に北八ヶ岳を仰ぎ見て、静寂に包まれた湖畔で休んでいると、時の過ぎるのを忘れてしまうほどである。（写真は松原湖３景）

　清里では清泉寮を訪れ、その後八ヶ岳横断道路を走ったが清泉寮からの眺め、東沢大橋やまきば公園からの紅葉も素晴らしかった。（写真は清泉寮からの富士２景、清泉寮からの赤岳、まきば公園からの赤岳、東沢大橋からの赤岳２景）

（以下次号）